お客様と築く信頼が創る60年の歴史

社食

「究極のサービス業」をしている人たちと向き合って

—おふたりがメリックスに入社したきっかけは。

須永:私は、1987年に入社しました。当時一番の求人メディアで、流行語にもなった「とらば~ゆ」という求人誌に求人が掲載されており、それまで勤めていた神田という土地柄や、勤務時間や仕事内容が希望通りであったことと、「食」ということに携わる素敵なお仕事であったことです。経理部のお仕事から入り、社員食堂や工場の食堂、また保養所のお食事といった多様な経験をさせて頂いたあとに、現職に就きました。

元橋:私は1998年入社で、今年が21年目ですね(取材時点 2018年秋)。専門学校で栄養士の資格をとり、そのまま新卒でメリックスに入りました。学校の実習でメリックスさんにお世話になり、「雰囲気いいな」と思ったのが入社のきっかけです。

—銀行各支店での食堂サービスを受け持っている第一事業部。具体的にはどんな業務をしているのでしょうか?

須永:事業所の巡回やお客様訪問を行っています。現場でお客様からお料理・サービス・衛生面でフィードバックをいただいたり、従業員とコミュニケーションをとったり。実際に足を運ばないとわからないことはたくさんありますし、現場には年齢の高いパートの方が多く、チーフもパートということもあるので、休みの対応や健康面など、気持ちよく働けているかもこちらで気を配る必要があります。現場とお客様の間が円滑になるよう、両方とコミュニケーションするというのが大切な役割です。

元橋:銀行の行員さんには若い女性が多く、現場スタッフの想像とは違う要望を持っていることもしばしばです。お客様のアンケートに「パスタをもっとアルデンテにゆでてほしい」と書いてあっても、現場の方は「それじゃ消化に悪いんじゃないか」とそのままでは納得してくれないこともあります。そこで、指導員が現場や実習で実際に調理して見せて、要望を理解してもらうんです。銀行の行員というのは、サービスのプロ中のプロ、「究極のサービス業」をしているお客様。ただおいしいものをご提供するだけでは、その期待に応えられたとはいえません。どうやってお料理・サービスともにご満足していただけるか、日々お客さまから学ばせていただいております。

須永:弊社が作成するメニューは銀行本店管理栄養士の方の承認後、統一メニューとして全支店で提供しますが、支店様によって好みは全く異なってきます。A支店で好評でも、B支店ではちょっと……ということもあります。そこの吸い上げが、私たちのむずかしい所ですね。お客様はお金という大切なものを扱っている緊張の多い仕事をされています。リラックス出来る唯一の場所が食堂なので、笑顔で明るく迎えようという気持ちを、スタッフに持っていただくことを心がけています。

「食事のおいしさは、会社の大きさでは決まらない」

—お客様に言われてうれしい言葉はありますか。

須永:「食事のおいしさは、会社の大きさでは決まらないね」「メリックスさんには本当にいいスタッフがいるね」と言っていただけたときは、うれしかったですね。こつこつやったことを、顔の見えるお客様にきちんと評価いただけるのが、この仕事の醍醐味です。

元橋:調理の仕事というのは、どこかでちょっとでも手を抜くと、すぐに味にあらわれます。誰も見ていない、忙しいから、大変だからと思わずに、全力で調理をする。その結果として得られた「ごちそうさま」は格別です。

—メリックスで一緒に働いてほしいのは、どんな方か教えてください。

須永:歴史ある会社ではありますが、まだまだやれることはたくさんあります。私自身も、先代社長に対しては「お言葉を返すようですが」と反論することがよくありました。でも、それをきちんと受け入れてもらえました。お互いの意見を尊重しあえる会社だからこそ、自分で考えて実践できる人に入っていただけるとうれしいです。

元橋:本社の社員同士のコミュニケーションもとても盛んです。備え付けのキッチンでは、誰かしらが食事をつくり、同僚にふるまうこともあります。みんな、おいしさの追求や新メニューの開発にもとても熱心なんです。実際の経験のなかで「これはこうしたほうがいいよ」をどんどん出せる方、歓迎しています。

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