大根特集
おでんに鍋のおろしに、と冬の食卓には欠かせない大根。
今では1年を通してスーパーに並んでいますが、冬が旬の食材です。
旬の食材は、季節ごとに体に出やすい不調を補う性質を持ち、日々を健やかに過ごせる自然の恵みが詰まっています。
今月は、調理方法で様々なはたらきを見せる大根に注目します!
大根の葉は栄養の宝庫!
栄養学の面から見ると、大根の持つ特記すべき栄養素は主に葉の部分に含まれています。
大根の葉はしおれやすく日持ちがしないため、切り落とされてしまうことが多いですが、旬の時期は普段よりも手に入りやすくなります。熱に弱いビタミンCを摂りたい時は、生のまま刻んで薬味のように使ったり、油に溶けやすいβ-カロテンを摂りたい時には炒め物にするなど、効果的な調理方法を選んで食べましょう。
生で、加熱して、調理法で効果が変わる!
大根は昔から「咳や痰に効く」と言われてきましたが、これは生の大根が持つ体内の余分な熱を取り除くはたらきによるものです。発散できずに体内にこもった熱は喉や胃腸などの炎症を招き、冬場の咳などもそれが原因だと言われます。生の大根を食べることによって、熱をしずめ、そこから発生した様々な不調を抑えます。
逆に煮物などの加熱した大根は、冷えによって起きる胃の痛みなどを和らげるはたらきがあるとされています。
その日の体調に合った調理方法を選んで、食材の力を活かしましょう。