さつまいも特集
血圧は日常の様々な活動や精神的な影響を受けて常に変動していますが、この値が慢性的に高くなっている状態を指して「高血圧」と呼ばれます。高血圧は心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。高血圧には、食事の質や量、運動量などの生活習慣が大きく影響します。高血圧の傾向が見られる人は早めの予防対策や治療が必要です。
まず見直す生活習慣は毎日の食事
血圧に最も影響を及ぼす生活習慣は、やはり食事の内容です。特に塩分の摂り過ぎは血圧の上昇と共に心疾患や腎臓病にも関わります。1日の食塩摂取量の目標は6g未満です。1日1gの食塩を減らすことで、1㎜Hg強の最高血圧の低下が期待できるとも言われています。
香辛料ハーブ、柑橘類の酸味などを上手く使って、塩分を抑える工夫をしてみましょう。麺類の汁は残すようにするだけでも1杯で2g程度の食塩を減らすことができます。
便秘予防も高血圧対策になる!
便秘と高血圧はなかなか結びつかないように感じますが、実は便秘が血圧に様々な影響を及ぼしています。特に便が硬く強くいきむ際には30㎜Hgもの血圧が上がると言われます。血圧の上昇には精神的なストレスも大きく影響しますが、便秘の不快感によるストレスも悪影響を及ぼします。また、コレステロール等の老廃物を含む便が数日間にわたって体内に滞留することで、脂質の再吸収や有害物質の発生が起こり、血圧上昇のリスクに繋がります。便秘の改善には食物繊維の豊富な野菜や海藻が最適ですが、さつま芋は余計な塩分を加えなくても素材自体の甘味で美味しく食べられることが魅力です。他の芋類との置き換えや間食などに取り入れてみるのがおすすめです。