今月の栄養メモ

さつまいも特集

血圧は日常の様々な活動や精神的な影響を受けて常に変動していますが、この値が慢性的に高くなっている状態を指して「高血圧」と呼ばれます。高血圧は心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。高血圧には、食事の質や量、運動量などの生活習慣が大きく影響します。高血圧の傾向が見られる人は早めの予防対策や治療が必要です。

まず見直す生活習慣は毎日の食事

血圧に最も影響を及ぼす生活習慣は、やはり食事の内容です。特に塩分の摂り過ぎは血圧の上昇と共に心疾患や腎臓病にも関わります。1日の食塩摂取量の目標は6g未満です。1日1gの食塩を減らすことで、1㎜Hg強の最高血圧の低下が期待できるとも言われています。                      
香辛料ハーブ、柑橘類の酸味などを上手く使って、塩分を抑える工夫をしてみましょう。麺類の汁は残すようにするだけでも1杯で2g程度の食塩を減らすことができます。

便秘予防も高血圧対策になる!

便秘と高血圧はなかなか結びつかないように感じますが、実は便秘が血圧に様々な影響を及ぼしています。特に便が硬く強くいきむ際には30㎜Hgもの血圧が上がると言われます。血圧の上昇には精神的なストレスも大きく影響しますが、便秘の不快感によるストレスも悪影響を及ぼします。また、コレステロール等の老廃物を含む便が数日間にわたって体内に滞留することで、脂質の再吸収や有害物質の発生が起こり、血圧上昇のリスクに繋がります。便秘の改善には食物繊維の豊富な野菜や海藻が最適ですが、さつま芋は余計な塩分を加えなくても素材自体の甘味で美味しく食べられることが魅力です。他の芋類との置き換えや間食などに取り入れてみるのがおすすめです。

簡単にプロの味!

今月のおすすめレシピ
さつま芋と豚肉の米粉蒸し

【材料 (2人分)】

・豚バラ肉 150g

■A   
・長ねぎ  大さじ1
・にんにく 小さじ1 
・生姜   小さじ1
・豆板醤  少々
・味噌   大さじ1弱
・酒    大さじ1
・濃口醤油 大さじ1
・水    大さじ1
・砂糖   小さじ2
・ごま油  大さじ1
・こしょう 少々
・煎りごま 少々

・さつまいも 100g
・舞茸     50g
・米粉    大さじ1

【作り方】

①豚バラ肉(3㎜くらいのスライス)をAの調味料に30分ほど漬け込む。
②5~7㎜くらいの厚さの輪切りにしたさつま芋、小房にほぐした舞茸、米粉を①に加えてよく混ぜる。
③さつま芋・舞茸・豚バラ肉の順番に重ねて蒸し器で15分ほど蒸す。好みで白髪ねぎを添える。

★POINT
米粉はよく水分を吸うため、表面にまぶすことで肉の旨味や調味料の味が流れ出さず、長時間蒸してもしっかり味を閉じ込めて柔らかく仕上がります。

さつま芋と塩昆布の炊き込み御飯

【材料 (4人分)】

・米     2合(300g)
・水     430cc
・さつまいも 200g
・ツナ缶詰  50g
・塩昆布   12g

【作り方】

①米はよく研ぎ、ざるに上げて30分ほど置く。
②①に水、皮ごと1.5㎝角に切ったさつま芋・油を軽く絞ったツナ・みじん切りの塩昆布を加えて炊飯器で炊く。
③炊き上がったら、さつま芋がつぶれないように混ぜ合わせて器に盛る。

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