今月の栄養メモ

大根特集

おでんに鍋のおろしに、と冬の食卓には欠かせない大根
今では1年を通してスーパーに並んでいますが、冬が旬の食材です。
旬の食材は、季節ごとに体に出やすい不調を補う性質を持ち、日々を健やかに過ごせる自然の恵みが詰まっています。
今月は、調理方法で様々なはたらきを見せる大根に注目します!

大根の葉は栄養の宝庫!

栄養学の面から見ると、大根の持つ特記すべき栄養素は主に葉の部分に含まれています。

大根の葉はしおれやすく日持ちがしないため、切り落とされてしまうことが多いですが、旬の時期は普段よりも手に入りやすくなります。熱に弱いビタミンCを摂りたい時は、生のまま刻んで薬味のように使ったり、油に溶けやすいβ-カロテンを摂りたい時には炒め物にするなど、効果的な調理方法を選んで食べましょう。

生で、加熱して、調理法で効果が変わる!

大根は昔から「咳や痰に効く」と言われてきましたが、これは生の大根が持つ体内の余分な熱を取り除くはたらきによるものです。発散できずに体内にこもった熱は喉や胃腸などの炎症を招き、冬場の咳などもそれが原因だと言われます。生の大根を食べることによって、熱をしずめ、そこから発生した様々な不調を抑えます。

逆に煮物などの加熱した大根は、冷えによって起きる胃の痛みなどを和らげるはたらきがあるとされています。

その日の体調に合った調理方法を選んで、食材の力を活かしましょう。

簡単にプロの味!

今月のおすすめレシピ
大根のパイ包み焼き

【材料 (2人分)】

・大根 1/4本 
・塩 小さじ1
・バター 30g
・ベーコン 60g
・長ねぎ 大さじ3
・干しえび 20g
・砂糖 小さじ1
・塩こしょう 少々
・冷凍パイシート 1枚

【作り方】

① 大根は千切りにして塩を振ってしばらく置き、しんなりしたらしっかり水気を絞る。
② フライパンにバターを入れて火にかけ、細かく刻んだベーコン、長ねぎ、干しえびを炒める。全体に火が通ったら①の大根を加え、砂糖、塩こしょう で味を整える。
③ 冷めたら半分に切ったパイシートの間に包んで表面に切れ目を入れ、200℃のオーブンできつね色になるまで12~14分ほど焼く。

レシピ作成:
MERYX Lab.中国料理責任者 志賀 勇二

大根の揚げだし

【材料 (2人分)】

・大根 5㎝
・だし昆布 5sm角
・片栗粉 小さじ1
・だし 100cc
・みりん 小さじ2
・濃口醤油 小さじ2
・大根おろし 80g
・大根の葉 5g
・削り昆布 少々

【作り方】

① 大根は皮をむき、2.5㎝の厚さの半月切りにする。だし昆布と水の1%の塩(分量外)を加えた湯で10~15分、かために茹でる。
② ①の大根の水気を拭き取り、片栗粉をまぶして油で揚げる。
③ だし、みりん、濃口醤油を合わせて沸かしたら器に張り、②の揚げた大根を入れて、刻んだ大根の葉を加えて大根おろしと削り昆布をのせる。

レシピ作成:
MERYX Lab.料理長 小林 正典

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