冬の柑橘類特集
冬至も過ぎていよいよ寒さも本番ですが、温かい部屋のこたつでみかんを食べて過ごす時間は、この季節の楽しみでもあります。
柑橘類にビタミンCが多く含まれることはよく知られています。
ビタミンCは寒さや乾燥で低下した免疫機能のを助け、風邪や感染症から冬の体を守るはたらきをしますが、冬の柑橘類は薬膳の観点から見ても、この時期の食養生に最適な食材です。
「氣」を充実させて健やかに
柑橘類のさわやかな香りを嗅ぐと気分がスッキリするものですが、東洋医学では多くの柑橘類に「氣」と呼ばれる体内のエネルギーを充実させスムーズに流すはたらきがあるとされています。体のエネルギー源である「氣」が充実してよく巡ることで、寒さや乾燥によって滞っていた体内の水分や血液も巡りやすくなると言われています。
冬場は体を温めることに集中しがちですが、柑橘類を取り入れて「氣」を充実させることで、温まりやすい体になり効果が上がると言われています。
みかん
みかんは「氣」の巡りが滞りによる膨満感や胃の不快感を改善するほか、水分の巡りを改善して痰や湿った咳を和らげると言われます。
ゆず
ゆずは滞った「氣」の巡りをよくし、特に皮は気分をリラックスさせる食材です。吐き気や食欲不振などを解消すると言われています。
きんかん
昔から喉の炎症や咳をしずめる民間薬として親しまれていますが、「氣」の巡りを促し二日酔いやイライラにもよい食材です。