今月の栄養メモ

新じゃが 新ごぼう 特集

新年度が始まり新たな職場や住まいでの生活を始める人も多いこの季節、食卓にも、さまざまな「新」の付く食材が登場しはじめます。
今月はその中から「新じゃがいも」と「新ごぼう」をご紹介します!

新じゃがいも、新ごぼうとは……?

じゃが芋は春から夏にかけて育て、晩秋から冬に収穫し貯蔵してから出荷されるのが一般的ですが、新じゃがいもは冬から育て春に収穫されてからすぐに出荷されます。水分を多く含み皮が薄く柔らかいため、皮ごと食べられるのが特徴です。

ごぼうも一般的には春に種をまき晩秋から冬に収穫されます。新ごぼうは成長しきる前の4月頃から初夏に収穫される若採りのごぼうで、肉質が柔らかく香りが上品でアクも少ないのが特徴です。

新じゃがいも

じゃがいもは熱で壊れにくいビタミンCを多く含みます。いも類は毎日100g程度を摂るとよいと言われますが、同量のきゅうりの2倍ほどのビタミンCを摂ることができます。免疫機能を高めたり、ストレスへの抵抗力を高める手助けをしてくれます。

薬膳ポイント

じゃがいもは胃腸にやさしく気力を充実させると言われる食材です。新生活で心身ともに疲れた時や、胃が張ったような具合の悪さがある時の食事に取り入れるのもおすすめです。

新ごぼう

ごぼうは食物繊維が豊富な食材の代表です。お腹の調子を整えるだけでなく、小腸での栄養素の吸収をゆるやかにするため、食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を低下させる働きがあります。

薬膳ポイント

ごぼうは体内の余分な熱を取り除き、炎症を抑えると言われる食材です。花粉症などでのどの炎症や口の渇きが出やすい季節の食事に取り入れるのがおすすめです。

簡単にプロの味!

今月のおすすめレシピ
新牛蒡と紅人参の当座煮 カレー風味

【材料 (2人分)】

・新ごぼう 160g
・赤人参 60g
・サラダ油 少々
・たかのつめ 1/3本
・酒 200cc
・上白糖 大さじ1
・濃口醤油 大さじ1.5
・みりん 大さじ1.5
・たまり醤油 少々
・カレー粉 ひとつまみ

【作り方】

① 新ごぼう、人参は5㎝長さの細切りにする。
② フライパンにサラダ油とたかのつめを入れて火にかけ、香りが出たら新ごぼうを加えてしんなりするまで炒める。
人参は別のフライパンでサラダ油を熱して、全体に油が回る程度にさっと炒めて置いておく。
③ ②の新ごぼうに酒と上白糖を加えて汁気がなくなるまで煮詰めて濃口醤油を加える。醤油の汁気が飛んだら②の人参を合わせ、みりんを加えて照りが出るように炒める。たまり醤油を加えて絡め、色がついたら仕上げにカレー粉を加える。

レシピ作成:
MERYX Lab.料理長 小林正典

香味野菜の新じゃがサラダ

【材料 (2人分)】

・新じゃが芋 130g 

■A
・ホワイトセロリ 20g   
・大葉 2枚   
・みょうが 1個   
・ロースハム 1枚   
・新玉ねぎ 少々
・穂じそ 1本

・ピンクペッパー 少々

■B
・オリーブ油 小さじ1弱
・わさび 少々
・塩こしょう 少々
・酢 小さじ1
・上白糖 小さじ1

【作り方】

① 新じゃが芋は皮をむいて柔らかくなるまで茹でたら、お湯を捨ててつぶしながら水分を飛ばし、Bの調味料を加えて混ぜる。
② ①が冷めたら刻んだAの材料を加えて混ぜる。
③ 器に盛り、穂じその実とピンクペッパーを振る。


レシピ作成:
MERYX Lab. 中国料理責任者 志賀勇二

一覧を見る