豆苗特集
手頃な価格で、使った後にもう一度収穫できることでも人気の高い豆苗は、「豆の苗」と書く字の通り、エンドウマメの新芽です。
クセが少なく、ほうれん草など緑の野菜が苦手な人にも食べやすい緑黄色野菜です。
豆苗の栄養価は…?
豆苗はやわらかい新芽ですが、栄養価の高い野菜です。おおよそ1パック分の100gに含まれるビタミンB₁やB₂は、実は同じ量のほうれん草よりも豊富です。ビタミンCもほうれん草の2倍以上、100g中に1日に必要なビタミンCの約8割を含んでいます。ビタミンB₁は糖質やエネルギーの代謝を助け、ビタミンB₂やビタミンCは皮膚や粘膜などの再生を助けるビタミンです。サプリメントや飲料など手軽に摂れる商品も増えていますが、こうした食品はあくまで不足分を補うために使い、必要な栄養素は毎日の食事から摂取していくのが理想です。さっと炒めたり茹でるだけで簡単に食べられる豆苗で、積極的にビタミン類を補っていきましょう!
エネルギー | 炭水化物 | 脂質 | β-カロテン | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンC | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
28Kcal | 3.8g | 0.4g | 4100μg | 0.24mg | 0.27mg | 79mg | 3.3g |
豆苗の薬膳的特徴
1年を通して流通する豆苗ですが、薬膳的な特徴を見ると春から夏にかけての食卓に取り入れたい食材です。豆苗は消化器系のはたらきを司る「脾」や「胃」にはたらきかけ、体内の水分が不足して起こる乾燥状態やほてりなど、体内にこもった熱による不調を和らげる、疲れ目や結膜充血などの目のトラブルにもよいと言われます。湿度や気温の変化が大きく体調のバランスを崩しやすい季節です。豆苗を取り入れた食養生でやさしく体をいたわりましょう!