きのこ特集
脂質異常症を予防する
「食欲の秋」と言われますが、猛暑がようやくやわらぎ、落ちていた食欲が戻ってきた方も多いのではないでしょうか。
この時期だけの魅力的な限定商品もたくさん登場し、つい食べ過ぎ・飲み過ぎてしまいがちな季節です。
血液中の脂質異常は気付かない間に進行します。食事の質と運動が予防のカギです。
健康診断で脂質の状態をチェック
脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロールが多い状態の高LDLコレステロール血症・善玉コレステロールが少ない状態の低HDLコレステロール血症・トリグリセライドの濃度が高い状態の高中性脂肪血症を指します。これらはどれも動脈硬化を進行させる原因となります。
脂質異常症は自覚症状が出ないため、健康診断で数値をチェックする習慣をつけましょう。
低カロリーで食物繊維が豊富なきのこ
脂質異常症の原因は、脂質の多い高カロリーの食事や甘い物・アルコールの摂り過ぎ、そして運動不足や喫煙が影響します。旬のきのこ類は、低カロリーで血中のコレステロールを下げる働きのある食物繊維を多く含む食材です。入手しやすく簡単に火が通るので料理に「ちょい足し」しやすいのも魅力です。1日の食事の中に1回きのこを加えて食事の質を変えてみましょう。茹でる・蒸す・素焼き・ホイル焼きなど、油を使わない調理方法を工夫してみましょう。
食事の質の改善と併せて、1日30分程度の有酸素運動が効果的です。
きのこは氣を補う食材
薬膳におけるきのこ類は、「氣」を補う食材とされています。
「氣」が上がることで、体内のエネルギーや血液・水分などが活発に巡りやすくなります。運動の効果を感じやすくなるかもしれません。