今月の栄養メモ

きのこ特集

脂質異常症を予防する

「食欲の秋」と言われますが、猛暑がようやくやわらぎ、落ちていた食欲が戻ってきた方も多いのではないでしょうか。
この時期だけの魅力的な限定商品もたくさん登場し、つい食べ過ぎ・飲み過ぎてしまいがちな季節です。
血液中の脂質異常は気付かない間に進行します。食事の質と運動が予防のカギです。

健康診断で脂質の状態をチェック

脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロールが多い状態の高LDLコレステロール血症・善玉コレステロールが少ない状態の低HDLコレステロール血症・トリグリセライドの濃度が高い状態の高中性脂肪血症を指します。これらはどれも動脈硬化を進行させる原因となります。

脂質異常症は自覚症状が出ないため、健康診断で数値をチェックする習慣をつけましょう。

低カロリーで食物繊維が豊富なきのこ

脂質異常症の原因は、脂質の多い高カロリーの食事や甘い物・アルコールの摂り過ぎ、そして運動不足や喫煙が影響します。旬のきのこ類は、低カロリーで血中のコレステロールを下げる働きのある食物繊維を多く含む食材です。入手しやすく簡単に火が通るので料理に「ちょい足し」しやすいのも魅力です。1日の食事の中に1回きのこを加えて食事の質を変えてみましょう。茹でる・蒸す・素焼き・ホイル焼きなど、油を使わない調理方法を工夫してみましょう。

食事の質の改善と併せて、1日30分程度の有酸素運動が効果的です。

きのこは氣を補う食材

薬膳におけるきのこ類は、「氣」を補う食材とされています。

「氣」が上がることで、体内のエネルギーや血液・水分などが活発に巡りやすくなります。運動の効果を感じやすくなるかもしれません。

簡単にプロの味!

今月のおすすめレシピ
素焼きのこソースの冷奴

【材料 (4人分)】

・豆腐    1丁     
・椎茸    1/2pc     
・舞茸    1/2pc     
・マッシュルーム  1/2pc     
・だし    60cc    
・サラダ油  大さじ2
・みょうが  適量
・万能ねぎ  適量
・ミニトマト 適量
・いりごま  適量

■A
・酒    大さじ1/2
・濃口醤油 大さじ1/2
・砂糖   小さじ1/2
・オイスターソース 小さじ1/2
・塩、胡椒 少々

【作り方】

①椎茸、舞茸、マッシュルームはスライスして190度のオーブンで5分素焼きする。(フライパンで乾煎りしても可)
②①で素焼きしたきのこ・だし・サラダ油を加えてミキサーにかけ、ピューレ状になったら鍋に移して弱火にかける。Aの調味料を加えて味を調え、冷ます。
③器に盛った豆腐に②のきのこソースをかけ、好みで薬味を添える。

レシピ考案:
MERYX Lab.中国料理責任者 志賀 勇二

木野子御飯

【材料 (2人分)】

・米    300g  
・押し麦  100g

■B
・だし   580cc 
・酒    40cc  
・みりん  40cc  
・薄口醤油 40cc

・しめじ  75g
・エリンギ 75g
・平茸   75g
・舞茸   75g
・油揚げ  2枚

【作り方】

①米を研いでザルに上げて30分置く。
②しめじ、舞茸は小房にほぐし、エリンギ、平茸は同じくらいの大きさに切る。強火で乾煎りして水分を飛ばす。油揚げは油抜きして細かく刻む。
③①の米と押し麦を炊飯釜に併せてBの調味だし、②のきのこと油揚げを加えて炊飯する。
④炊き上がったら器に盛り、好みで芽ねぎや青柚子を散らす。


レシピ考案
MERYX Lab.料理長 小林 正典

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