高野豆腐特集
メタボ対策・糖尿病を予防する
「メタボリックシンドローム」とは、内臓肥満に高血圧、脂質異常、高血糖などが合わさった状態のこと。
蓄積した脂肪から分泌される悪玉因子が血糖値を下げるインスリンの働きを妨げ、血糖値の下がりにくい体になります。
放置しておくと糖尿病を発症することも…。食事を始めとした生活習慣を見直し適正な体重管理をすることが大切です。
低GI値食品を選ぼう
GI値(グリセミックインデックス)とは「血糖上昇指数」のこと。数値が高い食品ほど糖が吸収されやすく、食後に血糖値が上昇しやすいことを示します。反対にGI値の低い食品は食後の血糖値の上昇がゆるやかなため、糖尿病の予防、肥満傾向の方の食事に取り入れることでよい効果が期待されています。高野豆腐を含む豆腐類は、血糖値が上昇しにくい低GI食品に分類されます。
高野豆腐でメタボ予防・血糖コントロール
不足しがちなたんぱく質を肉や魚で補おうとすると、同時に脂質も多く摂取してしまいます。高野豆腐に含まれる栄養素の半分は植物性たんぱく質ですが、製造工程で形成される「レジスタントタンパク」は、たんぱく質でありながら食物繊維に似た働きをし、コレステロール値を低下させる、中性脂肪の吸収を抑える、腸内環境を整えるなど、メタボ予防に嬉しいたんぱく質です。
また、最新の研究では1日1枚の高野豆腐の含め煮を3か月間続けて食べた被験者の血中HbA1C(過去1~2か月の血糖値を示す値)が有意に低下するという結果が得られています。
高野豆腐の養生ポイント
薬膳では豆腐類は胃腸によい食品、特に胃腸の熱を取り除き、水分を補う働きがあるとされています。暑さの続く季節に最適な食材です。