柿特集
うろこ雲の空に色付いた柿の実が映える景色を見かけるようになると、いよいよ秋も本番です。
朝夕が肌寒くなり、空気が乾いて、体調をととのえるのに苦労する季節でもあります。
旬の柿には、秋が深まる季節の食養生にぴったりの体にやさしい性質がつまっています!
薬膳における柿
薬膳の考え方では、柿は呼吸や皮膚をつかさどる「肺」を潤して、咳や痰をしずめる働きを持つ食材です。夏の湿った空気が急速に乾燥する秋に起きやすい喉や呼吸器のトラブルに役立ちます。
体を冷やす性質が強いため食べすぎは禁物ですが、干し柿は胃腸を強くして体を温める性質があるので、体質や体調に合わせて選んでみましょう。
栄養価から見る柿
意外かもしれませんが、柿はビタミンCが豊富な果物です。100g当たりのビタミンC含有量はみかんの2倍以上、一般的な果物の中でもトップクラスです。
また、粘膜や免疫機能を守るβ-カロテンも豊富に含みます。皮膚や粘膜が乾燥しやすい季節の食事に積極的に取り入れたい果物です。