今月の栄養メモ

天然のデトックス効果!
旬の山菜で新しい季節への体づくりを!

ほろ苦く香りのよい山菜は、日差しよりもひと足早く春の訪れを知らせてくれる風物詩です。
食養生の観点からは、この時期は本格的に気候が温かくなる春に向けて、冬の間に体の中に溜まった不要なものきれいにする準備期間です。
山菜の独特な苦みやえぐみは、不要な老廃物や水分を排泄したり、気温と共に体の熱が上がり過ぎるのを抑えると言われています。

うど

不要な水分を排出して、むくみや頭痛をやわらげると言われます。アスパラギン酸やビタミンB群を含み、疲労回復効果も期待できます。

わらび

体内の余分な水や熱を取り除き、気の昂ぶりを鎮めると言われます。豊富な食物繊維が腸内環境を整え、免疫力を高める効果も期待できます。

たけのこ

気温の上昇と一緒に体温が上がり過ぎるのを抑えると言われます。代謝を活発にさせるチロシンの効果で免疫力を高める効果も期待できます。

ふき・ふきのとう

春に弱りやすい肝の働きを補い、咳や痰を鎮めると言われます。苦味の元のポリフェノールには抗酸化作用が期待できます。

簡単にプロの味!

おうち時間で挑戦しよう!
料理人が教える春の山菜レシピ

冷凍もできる万能調味料
春野菜と帆立の蕗味噌和え

【材料 】

■蕗味噌
・ふきのとう 10粒
・田舎味噌 大さじ4
・白味噌 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・酒 大さじ2.5
・みりん 大さじ2.5


・たけのこ 1/8個
・うど 1/2本
・帆立(刺身用)  2個

【作り方】

① 蕗味噌を作る。ふきのとうは火が通るまで素揚げしてから、お湯に浸けて油抜きをする。水気を絞ってみじん切りにして、その他の調味料と合わせて10分ほどよく練る。
② たけのこ、うどは皮をむいて1㎝角に切り、サッと下茹でしてからだし地(A)で煮て、煮汁に浸けたまま冷ます。
③ 帆立は4等分くらいに切り分けて、だし地(B)に入れて軽く火を通し、煮汁に浸けたまま冷ます。
④ ②の野菜、③の帆立の水気を切って、①の蕗味噌で和える。

※だし地(A)…だし18:醤油1:みりん1
だし地(B)…だし8:醤油1:みりん1

レシピ作成:MERYX Lab.料理長 小林正典

素材を活かした無添加おやつ
蕗と蚕豆の糖蜜煮

【材料 (2人分)】

・ふき 2本
・そら豆 10粒
・ゆず 1個
・人参 1/6本
・グラニュー糖 200g
・水 200cc

【作り方】

① ふきはすじを取って4㎝くらいにカット。そら豆は皮をむく。ゆずは皮の白い部分をそぎ落として拍子木切りにする。人参は3㎜くらいの厚さの輪切りにしてサッと下茹でする。
② 鍋にグラニュー糖と水を合わせて火にかけ溶かしたら、①の野菜を入れて、つやが出るまで弱火で煮る。
③ 鍋から上げてグラニュー糖(分量外)をまぶし。ザルや網の上に広げて1日程度乾燥させる。

レシピ作成:MERYX Lab.料理長 小林正典

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