今月の栄養メモ

体が“ととのう”うれしい秘密
羊肉で食養生

日本ではあまりなじみのない羊肉ですが、世界3大料理のフランス料理、中華料理、トルコ料理では、メインになることも多い食材です。近年、日本でも人気のあるドネルケバブやスパイスカレーで羊肉が使われることも多くなってきました。
実は体にも嬉しい効果がたっぷりつまった羊肉の魅力をお届けします!

羊肉の食養生

薬膳の考え方では、羊肉は体をあたため血や気の力を補う力が強い食材とされています。
冷え性体質の人や疲れやすさを感じる人の食養生におすすめの食材です。
気温の高くなる季節や、花粉症などの炎症がある時には、温めすぎてしまわないようにごぼうや大根など、体を冷ます働きのある食材と組み合わせることで強さがやわらぎます。

脂肪を燃焼を助ける肉

肉類には、脂肪を燃焼させやすくする効果のある栄養素「L-カルニチン」が含まれますが、羊肉には特に豊富です。
同じ量の鶏肉と比べると、ラムは8倍以上、マトンでは20倍以上のL-カルニチンが含まれ、ダイエット効果が期待できます。

ラムとマトンって何が違うの…?

ラムは生後1年未満の仔羊肉、マトンは生後2年以上の成長した羊肉のこと。
ラムは肉質が柔らかくクセの少ないお肉、マトンはしっかりした歯ごたえがあり、旨味も風味も濃いお肉です。

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食べやすい羊肉入門レシピ

仔羊の香草パン粉焼き

【材料 (2人分)】

A
・ラムチョップ 200g
・塩 小さじ1/2
・砂糖 小さじ2
・タイム 小さじ1/2
・カイエンペッパー 少々
・ガーリックパウダー 少々
・レモングラスパウダー 少々

B
・パン粉 30g
・パセリ 1枝
・タイム 5本
・ガーリックパウダー  小さじ1/2
・塩 小さじ1/2
・オリーブオイル 大さじ1


・ディジョンマスタード 大さじ1
※なければマヨネーズ

【作り方】

①香草パン粉を作る。パセリ、タイムは葉をちぎって粗みじんにし、Bの材料と一緒にフードプロセッサーにかける。
② ラムチョップにAの調味料をもみ込んで10分間漬ける。
③ ②のラムチョップの表面にマスタードを塗り、上から①の香草パン粉をかけ200℃に熱したオーブンで10分間焼く。

レシピ作成:MERYX Lab.中国料理責任者 志賀勇二

仔羊と春野菜の煮込み

【材料 (2人分)】

・ラムチョップ 200g
・玉ねぎ(くし切り) 50g
・椎茸(スライス) 20g
・ごぼう 50g
・新じゃが芋(乱切り)  1/2個
・大根(厚いちょう) 150g
・葉の花(3㎝) 20g

A
・だし汁 500㏄
・酒粕 70g
・酒 20g
・白味噌 50g
・おろし生姜  15g
・薄口醤油 60㏄

【作り方】

①ラムチョップは10%の食塩水に2時間漬け込む。大根は筒状に切って、柔らかくなるまで米のとぎ汁で下茹でする。
② フライパンを熱して、①のラムチョップの両面に焼き色を付け、 Aのだしと調味料、菜の花以外の野菜を加えて弱火で20分ほど、肉が柔らかくなるまで煮込む。
③ 豆乳を加えて塩(分量外)で味を調え、茹でた葉の花を添える。

レシピ作成:MERYX Lab.料理長 小林正典

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