今月の栄養メモ

特集 緑の野菜

中医学では、春は精神が不安定になったりストレスが溜まりやすく、肝が弱りやすい季節と言われます。

肝の血を解毒する働きが弱まる結果、滞った血が顔や皮膚にのぼってアレルギー症状などの炎症を起こしたり、女性では月経が乱れたりするとされています。
春の食養生では、肝を養うことがポイントです。この時期に旬を迎える「緑の野菜」は弱った肝をリフレッシュさせる食材です。また、柑橘類など酸味のある果物も肝を元気にさせます。
さわやかな旬の野菜を食卓に取り入れて、春を心地よく過ごしましょう。

キャベツ

キャベツは体の余分な熱や水分を取り除くと言われる食材です。「キャベジン」と呼ばれるビタミンUは、胃酸を抑えたり胃粘膜の修復効果が期待できる栄養素です。

アスパラガス

アスパラガスも体の余分な水分や熱を取り除く他、肺を潤し咳などを鎮めると言われる食材です。疲労回復効果の期待できるアスパラギン酸を豊富に含んでいます。

そら豆

そら豆は余分な水分を排出させてむくみを和らげると言われる食品です。特に皮には高い効果があります。新鮮なそら豆は皮ごと美味しく食べられ、食物繊維も豊富です。

簡単にプロの味!

旬の野菜で食養生
旬を楽しむ緑の野菜レシピ

アスパラ素麺

【材料 (2人分)】

・アスパラガス 6本
・塩 少々
・片栗粉 大さじ1
・油揚げ 1/2枚
・ミニトマト 4個
・おろし生姜 少々
・もみ海苔 好みで

A そうめんのつゆ
・だし 120cc
・みりん 小さじ2
・薄口醤油 小さじ2

【作り方】

① アスパラガスははかまと皮を除いてピーラーで縦にスライスし、塩を振ってしばらく置き水洗いする。
② 水気を拭き取ったアスパラガスに薄く片栗粉をまぶして、 1分ほど茹でて氷水に取る。
③ Aのそうめんつゆの材料を合わせて沸かしてから冷まし、器に盛った②のアスパラガスにかける。
好みで湯むきした軽くあぶった油揚げ、ミニトマト、おろし生姜、もみ海苔を添える。

蚕豆の中華風香り煮

【材料 (2人分)】

・そら豆 100g

A 調味液
・水 250cc
・酒 大さじ1/2
・塩 大さじ1/4
・長ねぎ 2㎝
・生姜 2片
・たかのつめ 1/2本
・花椒 少々
・ローリエ 1枚
・八角 1/2個
・シナモンスティック 1/2本
・フェンネルシード 少々

【作り方】

① そら豆はさやから外してよく洗っておく。
② Aの調味液の材料を合わせて沸かし、①のそら豆を皮ごと入れて冷ます。粗熱が取れたら冷蔵庫に移して、一晩寝かせる。

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