「学校給食」「スポーツ栄養」を両立するメリックスメンバー!
学校給食の現場でメリックスのメンバーとして働きながら、自身が興味のあるスポーツ栄養の勉強や活動に取り組んでいる前田さん、新川さんに、仕事のやりがいや、「スポーツ栄養」についての興味について話を伺いました。
ー給食サービスという特殊な事業において、最も大切にされている点というのはなんでしょうか。
ーそれではまず自己紹介と「学校給食」の仕事との出会いについて教えてください
前田:埼玉市の給食調理員のチーフをやらせていただいています。勤続10年になります(所属・年数は取材時点 2018年秋)。入社当時、子どもが0歳だったんですね。新聞の折込広告を見て、会社の社員食堂と学校給食の募集があって、夏休みや冬休みのある学校の調理場を選びました。また、若く結婚したので、調理のほうが少し苦手だったんですね。なので、克服をしたくて入りました。
ー苦手な料理の克服がきっかけだったんですね。10年続くのはすごいと思いますが、続けられた理由って何ですか?
前田:子どもが小さかったので、立て続けに病気をしてしまい連続してお休みを貰う事が多く、自分が居ない調理場はどのようになっているんだろうと心配しながら、子どもの世話をしたりするのが結構つらかったです。ですが、その時のチーフが子どもは宝、職場は貴女がいなくても私たちで守るから、貴女は子どもを守りなさい、ここに居る皆で子どもを育てましょう。と言って頂き、他の従業員の方も理解してくれました。その時、本当にいい会社に巡り会ったと思いました。
ーチームで支えあえる環境があればこそだったんですね。今チーフになって、いかがですか?
前田:母親の立場を経験したからこそ、今、小さな子どもがいる方に自身の辛かったことを話したり、子どもが負担とならない様アドバイスしています。子どもの発熱が理由で仕事を休んでいて、「今日は熱が下がりました」と本人が来たいですと言っていても、「今熱は下がっているかも知れないけど、あと1日いてあげな」とか、そういうことが言えるというのは、子育て経験者のチーフならではかなと思います。
働きながら家の食事も作ることは、手がかかるし、負担にもなりますが、学校給食で学んだ手際の良い作り方を活かしながら、家の食事もうまく作って両立しています。子どもが、「お母さんの学校の児童はすごくいいね、幸せだね」って言ってくれるのがうれしいですね。
きっかけは「子どもの野球チームを応援したい!」
ー今、「スポーツ栄養」の勉強をしていると聞きました。
前田:小学生と中学生の息子が野球をやっていますが、自分の子たちと、そのチームの子たちに栄養面のサポートをできるようになっていけるといいと思っています。最近、少食な子どもが多くて、量を食べるのをすごく嫌がるんです。でも、スポーツで力を出すにはしっかりとご飯を食べなきゃいけない。
どうやったら子どもたちに美味しく食べてもらえて、栄養補給もしっかりしてもらえるか、レシピを考えたりして、他のお母さんたちにアドバイスしたりしています。
ー食事面のサポートって、スポーツでは特に大切なんですね。今後、「スポーツ栄養」の知識を使ってやりたいことは何ですか?
前田:食べられる子どもというのはどんどん勝手に大きくなるし、スポーツが好きな子どもは、どんどん吸収をしてどんどん上手になるというのが現状なんですね。そういう子どもたちだけじゃなくて、そこにあぶれてしまった子どもたちも一緒にスポーツを楽しんでいける環境というものを、どうしたら作っていけるのかを考えて、それが仕事にできたら本当に素晴らしいと思っています。
ロードバイクとの両立をしたくて選んだ「学校給食」の仕事
ーこのお仕事を始めたきっかけは何ですか?
新川:もともと趣味でロードバイクをやっていて、以前は、飲食店のキッチンで働いていたんですが、自転車をやるにあたって土日の週末にレースが入ってきて、飲食店だと土日に出勤しないといけないので、自分としては調理の仕事は続けたくて、土日がお休みの「学校給食」の仕事をはじめました。
ー「学校給食」の仕事の魅力はズバリ、何でしょうか?
新川:子どもたちに給食を渡したりとか、食べ終わって、「ごちそうさまでした」と持ってきてもらうときにしか、子どもたちと直接ふれ合う機会ってないんですけども、そのときに「おいしかった」とか「今日はいっぱい残さず食べました」とか、そういう声をいただくと、やっぱり頑張ってつくってよかったなと思います。
「学校給食」の知識が自身の身体作りに活かされる
ー今年からプロになられたと聞きました。ロードバイクと学校給食の両立は楽しめてますか?
新川:はい、給食ではバランスのいい食事を毎回つくっているので、それで自分のやっているロードバイクにつなげています。「スポーツ栄養」については、自分がちゃんと勉強しているわけではないので、いろいろ食事を取って疑問に思うこととかも出てくるんですが、それを社長を含め、会社の方に相談すると、細かく全部答えてくださったりしますし、自分の体を自分で管理して、それが体にどういう変化をもたらすのか、というのを身をもって知れるというのは、すごくいいと思っています。
子育てをしながら働いている方もいれば、私のように趣味を続けながら、現場で働いている方もいて、そうなると、どうしてもお休みをいただかなきゃいけない時もあるんですが、その中でも現場の方々が温かく、「頑張ってきてね」と送り出してくれるので、本当にひとりひとり、思いやりのある方々に、今すごく支えられているなと感じています。