チーフからマネージャーへ。活躍の場を移したお二人にお話を伺いました
沼田佳奈絵さん
入社11年目。栄養士養成課程の専門学校を卒業後、学校給食を担当する第二事業部に配属。3年目でサブチーフに、6年目でチーフになりました。そして、4年間チーフとして活躍した後にマネージャーに昇格し、日々現場の方のために働いています。
中村美咲さん
入社10年目。栄養士養成課程の短期大学を卒業後、学校給食を担当する第二事業部に配属。3年目でサブチーフに、6年目でチーフになりました。そして、3年間チーフとして活躍した後にマネージャーに昇格し、日々現場の方のために働いています。
チーフの頃に一度、インタビューを受けているお二人(ストーリー#9参照)。マネージャーとしての日々の業務や、マネージャーになってからの心境の変化についてお聞きしました。
―改めて前回の記事をご覧になってみて感じる事はありますか?
沼田:チーフの頃は、スタッフのみんなで楽しく働いていましたが、それだけでは足りなかったと実感します。やはり衛生管理が一番大切で、一つの事故がどれくらいの人を巻き込むのかという事が見えてきました。また、辛いこともありましたが、今まで続いているのは周りの人のおかげだとつくづく感じます。メリックスに入社して、たくさんの人に出会ってここまで育てて頂いたのだなと実感しました。周りの人に感謝ですね。
中村:現場から一歩離れてみて、この頃には気が付いていなかった責任の重大さに改めて気付かされました。現場では「おいしい給食を作ろう!」と一番においしさを意識して調理していましたが、いざ離れてみると、とにかく安全が大事です。
児童・生徒たちに召し上がって頂く時、どれだけ美味しい物を作っても、異物混入による怪我等が起こってしまったら、元も子もありません。そうした事故が起きてしまうと、校長先生や栄養士先生、自治体の担当者の方、何より、実際に喫食する方、様々な方からの信頼を失う事にもつながります。所長だった頃は給食をいかにおいしく提供するかに意識が向いていましたが、今は、いかに安全に給食を提供できるか、また、スタッフに楽しく働いていただくにはどうしたらいいのかという事を考えて過ごしています。
―マネージャーの業務ではどんなことを感じていますか?
沼田:マネージャー業は特に社員を育てるという事が重要だと感じます。今までは同じ現場のスタッフだけを見てきましたが、今は自分の抱えるエリアのスタッフ全員を見なくてはいけません。自分の手が届く範囲は限られているので、頼りになる上司や先輩、現場のチーフと、たくさんの方に協力していただきながら日々業務に励んでいます。
中村:自分が手を動かす事からは離れてしまったので、いかに自分が動くかという事よりも、どう指示をして、どう教育するのかといったことを日々勉強です。「ちゃんとやって」と言うだけでは上手く現場が回らないので、言い方や伝え方を工夫しながら現場のサポートをしています。
―どういったことにやりがいを感じますか?
沼田:現場のスタッフから「沼田さんがマネージャーでいてくれてよかった」と言って頂いたことがあります。
メリックス株式会社で働くスタッフは皆、「児童・生徒たちの思い出になるような、おいしい給食を届けたい!」という気持ちがとても強いです。私もその気持ちは変わりませんが、時にはそれ以上に安全・安心を優先するために、マネージャーという立場として現場のスタッフに指摘をしなくてはならないこともあります。そうしたときに、指摘したことが上手く伝わらずにきつく言ってしまったこともありました。それでも「マネージャーでいてくれてよかった」という言葉を聞いた時には、やっていてよかったと感じました。
中村:現場が少しでも良くなればと考え指摘したことで、効率よく作業が出来るようになった時や、衛生管理がキチンと出来るようになった時には、よかったと感じます。人に指摘をするというのはとても難しいことで、「もっと良くなれば」と考えた上での指摘でも、その人を傷つけることにもなるかもしれない。伝え方には本当に考えさせられています。
―今、目指している事は何ですか?
沼田:次のステップというよりは、今の立場をどう全うするかを模索している状態です。
マネージャーという仕事にチャレンジしてみて、現場のサポートやスタッフの指導、各自治体とのやり取り等、まだまだ未熟な面が多いと実感しました。「どうしたら現場のスタッフが働きやすくなるのか?」「何か改善すべき点があったときに、どう指導したら伝わるのか?」といったことをひとつひとつ真剣に向き合い、現場の方が日々前向きにやりがいをもって仕事に取り組めるよう、積極的にサポートしていきたいです。
中村:段階的にステップアップしていけたらと考えています。
今の業務を全うしたら、次はチーフマネージャーにステップアップして、自分がマネージャーとして悩んできたことを活かしながら後輩マネージャーのサポートをしていきたいです。私が人一倍悩んできたからこそ力になれる事も多いと思います。やる気のある後輩を指導してみたいです。