2019/05/01

私たちの提供するお食事は「 心と体の栄養補給 」が合言葉

カンパニー

ーメリックスの主な業務について教えてください。

私共メリックス株式会社は、明食サービス株式会社という名前で1959年に創業いたしました。

工場や社員食堂のお食事を提供することからスタートし、その後、学校給食の民間委託開始に伴い、学校給食の業務受託をメイン事業とし、現在では小中学校、保育園、企業、病院・福祉施設等の給食サービス、社員寮、などの管理運営等を主に行なっております。

また、弊社の大きな特徴として「スポーツ栄養」への取り組みが挙げられます。

ー給食サービスという特殊な事業において、最も大切にされている点というのはなんでしょうか。

まず何よりも大切なのが衛生管理です。「安全・安心」をお届けするというのは、本当に当たり前のことなのですが、それを守り続けるということにやりすぎはありません。

毎月の定期的な腸内細菌検査、外部機関による100項目の衛生点検、社内の衛生管理室による155項目の衛生巡回など、外部・内部それぞれ独立性のある観点から定期的にチェックをしています。

また、年二回の衛生講習会での衛生管理の意識の周知徹底、11月からは本社含め全事業所でサージカルマスクの着用義務化も行なっており、衛生基準の目標を達成した場合は表彰も行なっています。売り上げに対しての表彰ではなく衛生に対しての表彰というのは先代から続けてきた伝統で、私たちは衛生の意識を高く保ちサービスができていると考えています。

「おいしいしあわせは、生きるエネルギー」というのが弊社のキャッチコピーですが、徹底した衛生管理無くして、「おいしいしあわせ」は成し得ないと思っています。

ー守るべきものをみんなで守る、というチームワーク精神が強いですね。

本当にそうなんです。弊社の持ち味は「人の温かさ」。チームワークで物事を進めていく、というのが根付いているんですね。我が社ながら、ここまで他の人の思いを汲める人たちがいる会社というのは、そうはないのではないかと自負しており、本当に温かい会社だなと思っています。

そしてやはり、自分たちが「現場を持っている」ということは本当に強みだと思っております。

例えば営業職を置いていないというのも弊社の大きな特徴のひとつなのですが、営業資料なども私たちと現場チームと、みんなで作っていくんですね。データを取るのも、現場の力ありき。こうじゃないかな?と推測していたことがきちんとしたデータになって裏打ちされますし、蓄積していくことでより正確なものになっていく。これは宝ですね。

本社勤務の人間と現場とのコミュニケーションも月に1~2回以上は必ず取りますし、期が変わる時の方針確認、外部の情報を共有・相談など、とにかくチーム一丸となってコミュニケーションを取りながら動くことを徹底しています。

ー給食サービスの世界では、専門職の方が多くいらっしゃると思いますが、心がけていることはありますか?

私自身が前職まで金融の世界に身を置いており、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持っているのですが、「資格を継続して保有する」=有資格者であるということは、例えその資格を実務では使わないとしても、日々アップデートされる情報をしっかりインプットしていくことがとても大切だと思います。ただ持っているだけではもったいない。同時に、そのインプットした情報を、どのような形で他の人のためにアウトプットして生かしていけるか。それを常に意識しています。

同じように管理栄養士さん、栄養士さん、調理師さんも有資格者ですが、例えば普通に、給食の献立を立てているだけの管理栄養士さんも多い業界だと思うんです。管理栄養士さん、栄養士さん、調理師さんというのは、たくさんの人の食に関わる大変立派な職業。ですからせっかく勉強して資格を取り専門でやってこられたことを、献立を立てるだけ、調理するだけということにとどまっていてはもったいない。情報のインプットとアウトプットの機会というのが必要なのではないか。これは入社前からずっと感じていたことでした。

そんな気持ちから「スポーツ栄養チーム」を立ち上げたときも、学会にはなるべくみんなで行くようにしたり、栄養士・調理師などの有資格者ではない一般の社員も、興味があればセミナーに出られるようにしています。そういう場に参加することで意識や気持ちが変わることも大いにあります。

アンテナというのは人それぞれ。どこで誰が〈必要な情報〉をキャッチできるか分からないですし、ひとりひとり持っている感性も違います。いろいろな役職や職種の人が、それぞれが持つさまざまな観点とバックグラウンドを持ちながら、いろいろな場面でお客様に接していくことで多くを学んでいく。これが会社にとっても、この先の何よりの宝になると思っております。

ーメリックスの大きなキーワードである「スポーツ栄養チーム」について教えてください。

スポーツ栄養とはアスリートの競技やトレーニング、コンディショニングに必要な栄養を考えた、正しい食事の提案です。

ありがたいことにこれまでOBの方も現役の方も含めて、多くのアスリートの方々の人生を10~20年といったスパンで垣間見させていただくことができました。

そこで強く感じたのは、アスリートというのは本当に「一つのプレー、一回のチャンスに全てを懸けている」ということ。もちろんどのような職業であっても、大切な一回のチャンスというのはあると思いますが、アスリートはその一回の本番に、人生が懸かっているんですよね。

その場面で、常にベストなパフォーマンスができるような状態に持っていけるようにするために、私たちにもできることはないか?
それを考えたときに、「いかに美味しく、体に必要な栄養が摂れるようにするか」であるというところに到達しました。〈心と体の栄養補給〉ですね。

現在、社内に私を含めた11名をコアメンバーとしたチームを作り、現場と連携して動いています。社外の公認スポーツ栄養士の方々にもご協力いただき、月に一度セミナーを開催しています。

大きなところでは、某プロ野球球団の朝・昼・補食・夕食のすべてを担当させていただいております。

極論としては、選手の方には美味しく食べていただければそれでOKなんですよ。「うちのご飯を食べていたら大丈夫だよ」というのが理想です。栄養指導も大切ですが、様々なことを考えてご提供するのはこちらの仕事ですから、お食事を召し上がって調子が良いとか、このメニューの時はこうだったというのを、体で覚えてくれればそれが、自然に食事や栄養について考える習慣につながっていくのかな、と。

夕食には選手一人ひとりに合わせたメニューを一食ずつお出しできる様目指しています。それが叶うのも選手の方とのコミュニケーションであったり、信頼関係が不可欠ですので、本当に有難いことだと思っています。

管理栄養士・栄養士・調理師など、使命感を持って、使命を担っている方々の社会的な地位の低さが目下の課題だと思っています。会社説明会などでも「メリックスは管理栄養士・栄養士・調理師の地位向上に誠心誠意取り組みます」、ということを明言しているのですが、やはりそこをやっていかないと、本当の意味での食の安全というのは守られないと思っています。

そのためには、高付加価値なビジネス、サービスをしていくことが重要になってくる。

まさにスポーツ栄養のような、専門性のあるカスタマイズされた「あなたのためのサービス!」を求めてくださるお客様に対して、誠心誠意で応えていくことが、地位を高めることにつながればと思います。

オリジナルのサービスを提供していくことには困難もありますし、限られたターゲット層かもしれませんが、「明らかにここにニーズがある」、と分かったことに対してはそれがどんなにニッチなことであっても真摯に向き合って実現していく、ということが私たちの強みだと思います。

ー同業他社との差別化についてはどうお考えですか?

社員一人ひとりに個性があり、それぞれの感性がある。それらを磨いていくことが、必然的に他社との差別化になると思っております。ゆえに、同業他社さんがこういうことをやっているから差別化としてこうしていこう、という他との比較をもとにしたアプローチはしていません。

また、すべてにおいて利益率優先のスタンスはとらず、何がどこまでできるかということを最優先とし、本当に求められてることと、私たちだからできることは何なんだろうということを常に模索しつつ、私たちを選んでくださったお客様にとって最善のサービスのご提供を一番に考えています。

これは終わりなき戦いといいますか、旅なんですけれど(笑)。

同業他社さんにもよく言われるのですが、本社の管理職となると男性比率が高くなるのが一般的ですが、うちは男女による差というのはほとんどありません。例えばパートから契約社員になり、さらに正社員になって部長を支え、現場と本社の大切な架け橋になってくれている人も多く、風通し良く、長く働いてもらえる会社です。

ー今後の展開についてお聞かせください。

私は米国留学を通して、自分の意見をしっかり持つこと、そしてそれをいかに相手に伝えるか、そして「良いことは良いと言っていい」ということを身を以て経験しました。

弊社の社員も「自分が自分が」というアピールをすることはしないんですが、自分の意見はしっかりと言ってくれるようになってきていると思います。時間はかかるかもしれませんが、そうできる環境にもっとしていかなくてはなと思います。それでもアピールする人としない人が、同じように評価されるような会社にしたい。そのためにも視野を広げ、ダイバーシティー溢れる価値観を大切にしていきたいです。

この春からは本社1階にテストキッチン=ラボも完成したので、より一層、社内でいろいろなアイデアを出し合ったり、また他業種、各種スペシャリストの方々とのコラボレーションなども実現していきたいですね。

そしてこれからも「口福創造企業」として、“私たちだからできること”に真摯に取り組んでいきたいと思います。

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